有楽町、国際フォーラムにて行われた、第17回日本抗加齢医学会総会に出席してきました。
アンチエイジングが主な題材ですが、単に若返るということではなく、健康を維持していくための重要な情報交換の場となっていました。
なるべく薬を使わずに、様々な栄養素を用いて疾患を治療する考えや、がんの食事療法、長寿遺伝子の最新知見など非常に興味深かったです。
また、NHKの番組や、著書などで「血糖値スパイク」のことについて発信していらっしゃる溝口徹先生のお話も大変参考になりました。
血糖値スパイクとは、食後の血糖値の急上昇、急降下を示しますが、実はこの血糖値の乱高下は虫歯の発症にも関連しているという話もあります。
主に、溝口先生は血糖値スパイクと糖尿病やうつ病などの精神的不調の関係をお話されております。
私たち歯科医師からは歯の疾患と糖尿病や血糖値スパイクの関係ついて、是非患者様に発信していきたいです。
歯周病と糖尿病の関係については、かなり明らかとなっており、お互いに病態を悪くしてしてしまいます。
[歯科発 ヘルシーライフプロモーション〜食育・生活習慣指導と栄養管理〜 花田信弘監修より引用]
この図では、お口の中の細菌が血管の中で悪さをして、動脈硬化を惹起している様子や、歯周病と全身の疾患の繋がりについて書かれています。
患者様には、なんとなくこのようなイメージを持っていただければ幸いです。
「人は口から老いる」。「1オンスの治療は1ポンドの治療に匹敵する」。
お口の中の健康維持、更には健康増進に繋げれば、全身にこれから起こるかもしれない病気になる確率を減らしていくことができます。
私達歯科分野には、お身体の病気がまだ起きていない方たちが多くいらっしゃいますので、このような感覚で当院に通っていただけたら嬉しいです。